【働き方改革】で失われたもの

どうも、サンエツ電機の高橋です。

今回は、働き方改革で失われたものというお話をしてみたいと思います。


昨今の働き方を見直す風潮は、”とにかく働く時間を短く”するもしくは、”生産性をあげる”に注力されています。

そして、これが2019年4月から【施工】されたことでますます加速していくことでしょう。

ですが、果たして今まで上記のこと削減まったくしてこなかったのでしょうか?

あるレベルまで実行してきて今があるのにも関わらずさらに追い打ちをかけている状況になっていませんか?

効率化を追求しすぎて失われたものもあるのではないでしょうか?


私が、この会社の従業員で先代の社長からこう言われたことがあります。

”休憩時間は、休憩時間なんだからどう過ごそうがどう使おうが自由だから、スマホ見るのも昼寝するのも悪くはないが、この時間でされている雑談から気付きや仕事の進め方が見つかることもある”

このようなことを教えてもらいました。


では、”働き方改革”によってこんなこと身近で起きていませんか?

①時間削減により雑談が減り、業務内容の会話しかなく、忙しくなるとギスギスする

②仕事中に立ち止まり、進め方を鑑みる時間・見直し・修正する機会が減った

③自分の業務をこなし、成果ばかり求められ、仲間の助け合う時間が減った

④時間に余裕がない為、部下の相談に乗れない。提案を受け入れたり考える時間が減った

⑤アイディアが出なくなり、業務をこなすことで手一杯で新しい改善・挑戦ができない

⑥人間関係より業務間・組織間が優先され、結果的に人間関係が希薄になった

⑦お客様からクレームがくるまで問題に気づかない、クレーム処理に支障が出ても時間が足りない

⑧仕事量に忙殺されストレスや体の疲れや精神的に疲れが溜まる

⑨ストレスが溜まると、労災発生が1.2倍に増える


生産性を向上するとは、”経営上”当たり前ですよね?やって当たり前のことを向上するって、言い換えれば、やって当たり前をやろう!って言っているに過ぎません。

結果より数字、手厚いサービスよりコストカット、質よりコストダウン…

改善より時間削減、雑談より業務報告…

雑談する時間をも削減し、黙々と作業する…これ人間でやる必要あるのでしょうか?


よく報告・連絡・相談…略して”報連相”なんて言葉がありましたよね?

この3種類のうち真っ先に削減されるのが最後の相談になります。

報告・連絡のみ…もうこの言葉だけで仕事以外なにもないですよね。



弊社の従業員や外注さんとは、仕事を絡めた雑談やまったく関係ない雑談もしています。

なぜならこの雑談がいろんな意味で大事だからなんです。

雑談を一切しない人に仕事の相談でし易いですか?

業務内容の改善・問題・トラブル・クレーム処理・提案・見直し・ミスの報告し易いですか?

雑談を気軽にできる人に、上記の内容って相談しにくですか?

私は、100%気軽に雑談できる人のほうが報告し易いです。

お願いも頼みもし易いですし、協力も仰ぎやすいですし、後者のほうが信頼できます。

【雑談】なんて無駄な物という固定概念が一番の無駄だと私は、思っています。


また雑談=雑に相談すると、捉えられるんじゃないかと思います。

つまり、結論が出ていない状態で話をしてもいいということです。

結論が出ていないから雑談に発展します。


逆に結論が出ていても相談していいのですが、人によっては結論出てるじゃん!となり雑談に発展しない場合もあります。

雑な段階・状態で相談しておけば、新たな気づきや出戻り作業を減らすこともできますし、

イメージとかけ離れた解決策が見つかるケースもあります。

一人悩み時間を浪費するぐらいであれば、気軽に相談・雑談したらいいと思います。


雑な相談=”雑相”と覚えたらいいんじゃないでしょうか?

この雑な相談で得られるメリットというのは…

①仲間・取引先・外注さん・協力会社等、枠を超えて助けあえる信頼を構築できる

②お互いの価値観・共通意識・知らない文化の構築ができる

③お互いの悩み・不安に柔軟に対応できる

④素早いフィードバックが可能になり、仕事の質・速度が向上する

⑤マニュアル化で解決できないグレーゾーン(暗黙の了解)を共有できる

⑥新しいアイディア・可能性を見出し、挑戦しやすくなる

⑦各自で考え学び、各々が判断・決断する力が養われる

⑧困ったとき、SOSを出しやすくなり、出せば手を差し伸べてくれる人が増える

⑨相談し易い環境ができると、ストレスが解放されやすくなる


上記に加え、これが浸透し習慣化されると…

①仲間同士が助け合い、いつも笑いが絶えないチームができる

②上司・部下・重役が相手であっても率直に意見・提案・提言ができ、大きな結果が出せる

③働き甲斐と働きやすさが生まれる



弊社は、ここまでしっかり考えてこういう風にしている訳ではなく、ただ漠然とこのような環境ができているのかな?と感じています。

私が代表に就任して約4年…大きく変わった訳ではないですが、少しではありますが成長できているということは、今現状私が思いつく最強の考え方だと思います。




有限会社サンエツ電機

真空装置・産業機械機内配線工事・制御盤製作・請負工事・機内配線工事・電気工事 LED照明取付工事・エアコン工事(ルームエアコン・パッケージエアコン等) 装置解体移設工事・茅ヶ崎・神奈川

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