同一賃金同一労働の実態
どうも、サンエツ電機の高橋です。
今回のお話は、同一賃金同一労働ってどういうこと?から、実際どうなっているかお話したいと思います。
簡単に言うと、非正規雇用(派遣・バイト・パート等)と正規雇用(従業員)が同じ業務・労働を行っているにも関わらず、その立場によって賃金が違っており、それを是正しましょう!といった具合で、それはおかしいでしょう~?ということで、政府が同じ労働を行っているのであれば、賃金も同じにしましょう!と発表しました。
ここだけを聞けば、まともな話じゃん!となりますが、実態は違いました。
同一賃金同一労働の前は、非正規雇用が安く正規雇用が高いという構図でした。
では、同一賃金同一労働になったら、どうなったでしょうか?
じつは…非正規雇用側の賃金が上がるのではなく、正規雇用が非正規雇用側の賃金に寄ってしまったんですね!
つまり、同一賃金同一労働という名の正規雇用の人の賃金下落を招いてしまっています。
さらに、これに関して法的拘束力や罰金制度がない上に義務でしかないため、
【真の同一賃金同一労働】が守られていなくてもお咎めなし!といった状態になっており、
非正規側の賃金を上げましょう!もしくは、正規雇用側を下げてはいけません!等の”規制”が必要だったのですが…残念ながらありません。
賃金抑制の為の理由として使われてしまっています。
すべての会社がそうという訳ではありませんが、5社に1社ぐらいの割合で起きているというデータが出ています。
経営者であれば、これを踏まえちゃんと同一賃金同一労働の本当の役割を知って雇用を考えて欲しいですね。
また、就職・転職を考えている人も、その職種の正規雇用の相場・非正規雇用の相場を可能な限り調べて、自分が行こうとしている会社の状況も含め調べて行動して頂けるといいのではないでしょうか?
0コメント